ミュージカル 花園 HANAZONO
舞台芸術集団 地下空港 座・高円寺 春の劇場02
新作ミュージカル
『花園 HANAZONO』
作・演出・作曲 伊藤靖朗
音楽(編曲・演奏・録音) 権頭真由&佐藤公哉(3月満月)
2019年4月13日(土)~21日(日)@座・高円寺1
舞台芸術集団 地下空港が2019年4月、構想約18年のミュージカル『花園 HANAZONO』を創作致します。鎌倉末期~南北朝時代を背景に、深山幽谷に隠された謎の園と、そこに引き込まれる人々のドラマを描き出します。
鎌倉末期の歴史が蠢く時、一人の少女が深山幽谷に隠された花園に迷い込む。
そこで少女は園丁(園の番人)・竜胆(りんどう)に出会い恋に落ちる。
その園には、深い秘密と、美しい主が待ち構えていた・・・
ミュージカル「花園」を観劇しました。
花園総括
全体として
物語について
公演DVDが発売されます。ご興味のある方ぜひ!
【✨🌼花園🌺公演DVDウェブ予約開始!💠✨】
— 地下空港 (@ugaugaugauga) 2019年4月22日
大盛況のうちに幕を下すことができましたミュージカル『花園 HANAZONO』、公演DVDのご予約受付を地下空港ストアにて開始致しました!遠方の方や会場でご予約しそびれた方など、ぜひぜひご利用下さい!#花園 地下空港ストア→ https://t.co/QIvThNQ9yY 💐
ログ
公演期間中に感想や考察をたくさんツイートしたので自分用のログとしてまとめておきます。思いつくままに呟いているので言葉遣いなどはご容赦ください。
初日前
【✨花園💐配役発表✨】
— 地下空港 (@ugaugaugauga) 2019年4月11日
遂に明後日、4月13日(土)開幕となります新作ミュージカル『花園 HANAZONO』、配役を発表致します!ご観劇の予習にぜひどうぞ!🌺 有難いことに4/14日、千秋楽完売、その他の回もどんどん埋まってきております!ご予約お急ぎくださいませ。🌸→ https://t.co/VwPYFTkVzm pic.twitter.com/TAGJCro1F1
花園は君と引き裂かれる話なんだろうなと竜胆の花言葉を調べて思った
— ゆう (@yuuyuuuyuuu) 2019年4月12日
竜胆の花言葉は、「悲しんでいるあなたを愛する」「あなたの悲しみに寄りそう」です。
いや、知らんけどな 前情報が全然ないもん
— ゆう (@yuuyuuuyuuu) 2019年4月12日
初日
ミュージカル花園、初日おめでとうございます!
— ゆう (@yuuyuuuyuuu) 2019年4月13日
会場に入りました
ああああああああ
— ゆう (@yuuyuuuyuuu) 2019年4月13日
誰にも挨拶することなく席についた(ごめんなさい!)けど、これみんな早く席に来たほうがいいんじゃ
— ゆう (@yuuyuuuyuuu) 2019年4月13日
初日観劇後
2019/4/13 21:34
もっとマトモな感想呟きますね…!
— ゆう (@yuuyuuuyuuu) 2019年4月13日
そうしてください。
花園初日お疲れ様でした 溝口さんの歌と身体表現がとんでもなく進化していて驚きました! そして息を抜く暇が全くない斬新な舞台の使い方…演者の皆さんが集中するさま、芝居への気迫が伝わってきました 美しく幻想的な作品でした
— ゆう (@yuuyuuuyuuu) 2019年4月13日
🍅よりずっとずっとずっっっとお歌が上手になっております
— ゆう (@yuuyuuuyuuu) 2019年4月13日
歴史は苦手なので歴史的な背景はあまり飲み込めなかったけど、物語の大筋がわからなくなることはないと思う
— ゆう (@yuuyuuuyuuu) 2019年4月13日
で、そこからシームレスに舞台に突入! 席についたら最後だぞ!
ちなみに舞台裏はある 逆サイドへの移動は裏から
なにから呟こうか…
— ゆう (@yuuyuuuyuuu) 2019年4月13日
見立ての文化ですなぁ
— ゆう (@yuuyuuuyuuu) 2019年4月13日
私がね、強いの! とにかく強い、力強い、生命力に満ちている さながらヒーローのように見えました。対して竜胆は少しづつ自分の自我に疑問をもち揺れ動き、私に手を引いてもらう役で、つまりはヒロインでした。いや、あんなかわいい子そりゃ側に置いて洗脳に洗脳を重ねて従順な愛し子にしますよね八条院様。わかります。
今回のキャストのみなさんは全員めちゃくちゃ高いレベルで歌って踊れてお芝居できる方ばかりで驚いたんですが、溝口さんも負けず劣らずでした。特にダンスのしなやかさ、美しさはため息が出そうだったし、一挙手一投足、目線の1つ1つが美しいのなんの…! 歌もとんでもなく上手くなってたんですが、如何せん曲が難しすぎて、ちょっと音程が怪しいぞ?ってとこが気になったかな。というかよく皆さん音外さずに歌えるね…?凄いですね…?
後は、八条院様の力に触れたときの体での表現力に目を見張った。今までの溝口さんと違うぞ…? 体を使った表現が、今までより一階層深いところで出来るようになった、ように感じた。凄いからみんな見て。
ここからはネガな感想なんですが、
私が強すぎるのと、崩れるまでの竜胆が凛としすぎてて、二人が惹かれていくさまが見えないなぁと思いました。私は私で侍女と2人で力強く話を回していくし、竜胆は淡々と私を助けたりかばったりするけれどその下の真意が見えづらかったり。序盤で私の歌に反応していたのはわかったけど、お互いが惹かれ合ってるとわかるシーンまで私にはお互いへの気持ちが恋のように見えなかったんだよなぁ。この2人が惹かれていくさまがみえないとラストシーンに説得力が無くなってしまう。これからこなれていくといいな。
ところで今日は斜め前で音楽を担当されている権頭さんが観劇しておられた 羅生門でも花園でも素晴らしい音楽をありがとうございます アコーディオンの音って郷愁のにおいがする
— ゆう (@yuuyuuuyuuu) 2019年4月13日
青葉市子さんとの荒城の月は、こちらとあちらの世界の境目を垣間見るようなぞっとする美しさだった
— ゆう (@yuuyuuuyuuu) 2019年4月13日
始まる前も、大丈夫???って思うくらいお水飲んでそわそわうろうろしてたもんなぁ ものすごく緊張してたんだね…ペそっとお耳が寝てるわんこに見えた…上目遣いで、どうだった?って聞いてくるあの感じ…
溝口さんって、全然自分に自信のある人じゃなくて。たくさんたくさん努力して、役者・溝口琢矢の姿を見せてくれている。素の自分を見せないのは彼の剣持。それがほんの少しほころぶカテコの姿はどうしようもなく愛しい。そのままでいてください…
余談ですが、初主演舞台で共演者に575で感想を述べよと事前通告なしで振ったかおるはほんっとうに強いと思います。
2日目、TLに続々と感想と考察が上がってきた。
おお…! 次見るときはしっかり覚えてこようと思ってたところが次々補完されていく…! ありがたい…
— ゆう (@yuuyuuuyuuu) 2019年4月14日
予想の前者だと、もう一度しっかり見ないと諸々わからないなぁと思っていて、予想の後者だと2人の間に強い恋愛感情が見えないのも納得だなぁ、なんて思ってました。で、この場合は既に為兼は亡くなっていて、花を抜いたその時に竜胆の存在もろとも消えてしまったのかなぁ、と。それを受けての最後の歌かと思ってました。でもそれだとなぜ八条院の寵愛を受けているのか説明がつかないし………と、悶々としてました。
なるほどーーー!!!!!
記事も上がりました
ステージナタリーさんに取り上げていただきました!舞台写真も初公開です☆
— 地下空港 (@ugaugaugauga) 2019年4月14日
【公演レポート】構想18年…積年の思いが実を結ぶ、地下空港「花園」幕開け(コメントあり) - ステージナタリー https://t.co/ZVdPNvu6e9
初日の記憶を元に、あれこれ考え始めます。
歴史むずかしい…
— ゆう (@yuuyuuuyuuu) 2019年4月14日
わからん…女郎花は何者なんだ…
— ゆう (@yuuyuuuyuuu) 2019年4月14日
人の理を外れて怨念でこの世に留まり続ける八条院は穢の存在でしかない。だから水をかけられて清められ大ダメージを受けた。園の人々も洗脳が深ければ深いほど穢を身のうちにためてしまい、水に弱くなる。なるほど…
園を維持するためには水は一滴なりともあってはならなかったんだなぁ、と。
二人とも若くして文芸の才に秀でていて、さらに、若くして自分が居るべき場所を追われたもの同士。八条院は、血筋も理由の1つだろうけど、竜胆(=富仁王)に以仁王の面影を重ねてしまったのか… だからこそ他の誰でもなく竜胆でなければならなかったのか…
ああでも違うかも。八条院は生身の富仁王には興味がなさそうだったもんなぁ…うーん
アレもわかんないんですよ…
— ゆう (@yuuyuuuyuuu) 2019年4月14日
忙しい人のための花園予習講座、だれかやってください…
— ゆう (@yuuyuuuyuuu) 2019年4月14日
私さん、このあたりの歴史は、うっすらと大河ドラマ「平清盛」の記憶があるのみです…歴史は世界史Aで凌いだからな… このあたりは崇徳天皇のあたりしか正直覚えてなかったよ…
— ゆう (@yuuyuuuyuuu) 2019年4月14日
事態急変
リア友が花園に付き合ってくれるので😭😭😭、これは予習資料を作らねばならんのでは🤔
— ゆう (@yuuyuuuyuuu) 2019年4月15日
ネタバレではなく、ストーリーに関わる人々の史実に基づく関係とか時代背景を予習できるやつ…
— ゆう (@yuuyuuuyuuu) 2019年4月14日
で、
忙しい人向けの花園予習資料 カラフルだったり文字大きめな人物をおさえておけば問題なし(多分)(書いた人は日本史未履修) pic.twitter.com/mH9g4Hx0t6
作った。
パワポでぱぱっと作って、身内の皆さんの予習に使ってもらえればと思って流したら思いのほか沢山の方に見ていただいて驚きました。もう少し見やすく作れば良かったね。。。
できるだけネタバレは避けたいと思い、八条院と後醍醐天皇が同じ時代に生きていたように見せようと思っていました。あとはあえて兄の名前を書かなかったり。富小路天皇を太字にして伏見天皇と親子だということを書いた方が良かったなぁと反省。
怜々蒐集譚は板の上で世界が閉じているように感じたんだけど、花園は客席含む劇場空間が閉じている感じがする
— ゆう (@yuuyuuuyuuu) 2019年4月16日
最大の謎へ
※花園ネタバレ
ひょっとして、あらすじの「竜胆と私が恋に落ちる」というのは公式がミスリードを狙ったんじゃないかとも考えていたんですが、どうでしょうね…? なぜそんなの狙ったかって?恋ってワードがわかりやすくキャッチーだからです 実際は恋ではなく、何故だかわからないけど無性に相手の存在が気になる状態なんじゃないかと思うんだよなー
竜胆と私のキスシーンは多聞と女郎花のキスと対になるように配置されているけど、多聞は明らかに女郎花に恋愛感情を持っているんですよね 竜胆の感情が恋の手前の恋ではない感情だとすると、多聞との感情の違いを考えるとキスではなくて、相手を見つめて確かめるように頬を撫でる→額コツン、の方が個人的にはしっくりくるなぁと思ったり
いやでも即物的に相手を求めるほど竜胆の心が揺れ動き変わってきているのを見せるにはキスが適しているのかなぁ
まあ、まだ1度しか見てないので明日には違うこと言ってるかもしれん 次見るときは、がっつり恋愛してんじゃん!って捉えるかもしれないしなー
対になってるから同じ感情が元になっていると思いこんでるのかもしれない
— ゆう (@yuuyuuuyuuu) 2019年4月16日
おそらく意図してミスリードを誘ったのだと公演が終わった今でも思う。
公演のキャッチコピーも兼ねたあらすじとしてはキャッチーで想像しやすい言い回しをすることは大正解だと思うし、作品のテーマとしてもあらすじという作品の表面をかいつまんだものに流されるなというメッセージが込められている、気がする。考えすぎですかね。
八条院様は綿布団
— ゆう (@yuuyuuuyuuu) 2019年4月16日
を思い出す お衣装の話です
— ゆう (@yuuyuuuyuuu) 2019年4月16日
衣装の裾が、柔らかくて気持ちよさそうでした。もふもふしたい。
観劇2回目
とうじつけんをてにいれた
— ゆう (@yuuyuuuyuuu) 2019年4月17日
女郎花ちゃんかわいいだいすき
— ゆう (@yuuyuuuyuuu) 2019年4月17日
やっと花園2回目に入れた訳ですけど、予習したりふせったで唸ったりして良かったです お話についていけた もう大きな疑問点はないぜ
— ゆう (@yuuyuuuyuuu) 2019年4月17日
初日はどれほど頭がパンクしてたか良くわかった どれが重要かわからないまま歴史用語を浴びて完全にキャパオーバーしてた 疑問に思ってたとこ殆ど舞台上で説明されてた…
— ゆう (@yuuyuuuyuuu) 2019年4月17日
Wiki読んでも情報過多でどこをどう押さえるべきかわかんなかったんですよね たくさん書いてあるの読むのは楽しいんだけど
— ゆう (@yuuyuuuyuuu) 2019年4月17日
・竜胆の正体
富小路天皇だったんですね てかはっきりそう言ってましたね 私は初回で一体何を見ていたんだろう(キャパオーバーしてた)
後醍醐天皇の譲位〜即位〜倒幕のシナリオの中で、富小路天皇を失脚させるべく後醍醐は文観を通して八条院と通じ、本物の富小路を八条院の元に隠し、身代わりの花人形を京に置いたと ここでいう花人形は植物でできた傀儡で、恐らく血を飲ませた人のかたちになる
本物の富小路は八条院により記憶を消され名前を変えられ、八条院の可愛い息子になった、と ふむふむ
ちなみに竜胆が本物の富小路という事は、後醍醐、文観、八条院、建御前が知っている
・女郎花の正体
女郎花も建御前の花人形でした 多分ね、花人形は血を飲ませた人の望む姿になるんじゃないかと思う 富小路の花人形に自我がなかったのは水を飲まされて狂わされていたからか、洗脳下の竜胆に自我が無かったから 女郎花に自我があったのは建御前がそう望んだからなのかなと思った 私には、女郎花は自分のこころにどこまでも正直な、純粋な存在に見えた 建御前は八条院の侍女として自分の感情を抑えて生きてきたんじゃないかな その抑えてきた感情を女郎花に託して、彼女を愛でる事で心のバランスを取ってきたんじゃないかと思った あなたはわたし、わたしはあなた おもてとうら 有限と無限 消えるときはいっしょ
刀を振るう女郎花と建御前の姿がそっくりで胸がつまった
・後醍醐と八条院のたくらみ
後醍醐は文観の進言により八条院の力を利用した倒幕を企てた 一方八条院は後醍醐のたくらみを逆に利用して、文観に少しづつ花人形の調子をおかしくさせることで後醍醐をおびき寄せて、八条院領を自分のものにし竜胆を天皇にしようとした どちらのたくらみが叶っても勝者につけるような立ち位置にいる文観は狡猾だなぁ
・八条院と竜胆
八条院は亡くした義理の息子・以仁王の面影を竜胆に重ねていたんですね まずは天皇家の血筋、そしてきっと姿や性格も似ているところがあったんじゃないかなぁ 八条院は竜胆の向こうの以仁王をずっと見ていた そんな八条院に、洗脳されていたとはいえ竜胆は寄り添っていたんだな 竜胆の花言葉、貴方の悲しみに寄り添う、そのままに
・竜胆と私
やっぱりふたりの間には恋愛感情はないと思う ここはまだ理解しきれてない 竜胆→私はまだわからない事もないんだけど、私→竜胆の感情が…みえない… 次回へ持ち越しです
大きいところはこんなところかな?
後は雑感
・竜胆さん、所作がとにかくキレイで隠しきれない育ちの良さ 物語終盤は人の上に立つものの風格も見えた さすが天皇…
・ラストシーンで、私の頬に触れる竜胆の表情がとにかく切なかった その後、溝口さんの表情が竜胆の表情から見たことのない表情に変わっていって暗転するの、凄すぎてぞくりとした とんでもない人を好きになったな…
・女郎花が切られた時、竜胆が怒りを隠しきれない表情をしてた 女郎花に言葉をかけたりはしなかったけど、きっととてつもなく怒ってる
・廉さん大好き この作品の清涼剤です
・女郎花だいすきかわいい
・兄さんもだいすき
・八条院様もだいすき 人間を捨ててしまったけど、誰よりも人間臭くてさみしい人 きっと寂しがりやだよ
・吉高くんと溝口さんの2人曲が聞きたいなと思ったり 声の相性よさげ
感想を聞いていたらやっぱりキスシーンが解せないようで…いつ恋に落ちたんや…キスする必要なくないか…?なぜ…?と数日ズレて私と同じ感想を抱いていました ですよね〜 もやもやした感情を確かめるためにキスすることもあるよね…?でとりあえず乗り切ったみたいですが
そんな友人曰く、キスシーンはラストの方が良かったんじゃない?ということで考えてみた
二人が心をはじめて通わすシーンはキスではなくてそっと手を握り合って微笑み合い、額コツン…ああなんだか微笑ましい…初々しい…かわいいぞ…
ラストシーンの花を抜き記憶を失うところで、今までの諸々の感情を抑えきれずに、竜胆が消える直前に別れのキス、竜胆は消え、そこには富小路が立つ…おお…なんだかとてもとても切ない…これは結構いいかもしれない…
舞台演出は全然詳しくないけど、花園の照明の美しさは沢山の人に見てもらいたい 単に板の上の役者を照らすのではなく、空間を浮かび上がらせる照明
— ゆう (@yuuyuuuyuuu) 2019年4月17日
花園の円盤、値段上がってもいいからBDにならないかなぁ あの美しさはDVD画質には収まらないよ…
— ゆう (@yuuyuuuyuuu) 2019年4月18日
観劇3回目
うおおおお…………今日の花園とっても良かったです……………!!!
— ゆう (@yuuyuuuyuuu) 2019年4月18日
これまでアミュモバ席、当日券と後方で見てたから、クラファン席ではじめて見えるものがたくさんあった!
— ゆう (@yuuyuuuyuuu) 2019年4月18日
いや、ほんと今日の花園とっっっっても良かったんだけど!すっっっごく良かったんだけど! これ以上の高みに登るのか…?楽はいったいどうなってしまうんだ…?
— ゆう (@yuuyuuuyuuu) 2019年4月18日
近くで見たからこその気付きなど
・アイメイクと竜胆
ずっと竜胆は右上瞼にだけアイラインと青いシャドウを乗せてるんだと思っていたんですが、近くで見ると違っていて、左目の下瞼の際に短いラインと少しのシャドウがのっていた どういう意図なんだろうと思って見てたら規則性があることに気づきました
これ、八条院の術のかかり方でアイメイクの入り方が違うんじゃないですか…? 上両瞼にラインとシャドウが強く入っている状態が完全に術にかかっている状態で、片目は上瞼で片目が下瞼にラインとシャドウが入っている状態が、術にかかりつつも「術をかけられている事がわかっている状態」ではないですかね…?
とすると、竜胆のアイメイクの意味するものは、術から覚めかけている、という事を意味しているのではないかと思いました 同時に、誰よりも強く両瞼にアイメイクをのせている八条院は、自分に対して一番強く術をかけているんじゃないか、かかって欲しいと願っているんじゃないかとも思って、以仁王を失った悲しみの深さを想いました…誰よりも忘れてしまいたいと願っているのは自分なのか… そして術から覚めかけている竜胆は、八条院の本心をわかっていたんじゃないかなぁと思った
・建御前と女郎花
あああ…見れば見るほど愛しくなる2人…
女郎花は建御前の花人形ということは前回理解したんだけど、よく見ると衣装の形も2人は全く一緒な事に気づいた 姉妹でも衣装の形を変えているので、これで建御前=女郎花なんだと確信が持てました
それに加えて、花の付け方とアイメイクが2人で左右対称になっているんですよ しかも、片目は上瞼に強いラインとシャドウが、もう片目は下瞼に強いラインとシャドウが、涙の跡のように乗っている…
これが二人が相対するときに効果的に使われていて、喜びのときは、例えば女郎花に血を飲ませるシーンは上瞼のラインが見えるように向き合い、悲しみのとき、女郎花が切られた後のシーンは下瞼のラインが見えるように…血の涙を流してるみたいに…向き合うんですよ…つらい… 建御前の抱える絶望が見えるようでした
そういや今日のカテコ挨拶は吉高くんだったんですが、溝口さんが挨拶の指名をするとき、折角なので一言…えーと…志音!と元気に呼び捨てで読んでいた事をお伝えしておきます
— ゆう (@yuuyuuuyuuu) 2019年4月18日
※ネタバレでも感想でも考察でもないただのひとりごと
いやー今日の花園ほんとうに素敵だった! 良いものを見せてもらいました 前方列で溝口さんのお芝居をじっくりと見られて、ああもう!だいすきです!!の気持ちです もちろん後方列でもすきだーー!ってなってるんですけどね
公演を重ねる毎に歌もお芝居も滑らかに、感情が内からどんどん溢れだしてきてて心を鷲掴みにされております
今日の公演は、なんだかね、全部がキレイに噛み合った気がしたんですよ
毎回全力で作品を作って下さってるのは重々承知の上で、やっぱり公演を重ねることで磨かれたり纏まっていくものもあって 初日は荒々しくも圧倒的な熱量で花園の世界を立ち上げたのを感じたし、2回目は纏まってきた中でも演者ごとに意識のベクトルがほんの少しズレてる気がしたりしてた 今日はそのズレが無くなって1つの波形に収束した気がして、ああ、作品が完成したなと思ったんですよ 最後に暗転したあと、無言でうんうんと頷く私がいました 何なら涙も滲んでた
ストイックな皆さんが作るこの作品、今後はこの美しい波形を増幅させていくんだと思う 楽しみでしかないです…!
※花園考察
竜胆…富小路天皇(=花園天皇)
入道…喜賀丸
多聞…楠木正成
卯丿花、撫子…藤原範子、藤原兼子
富小路天皇は後醍醐天皇に譲位した後、甥の養育に力を注いだり、京極派の歌人として活躍したようです 信心深い人でもあったようです 八条院様の菩提も弔っていたのかもしれないですね
花園天皇と呼ばれるのは亡くなってからです 素晴らしい文を沢山後世に遺しています
楠木正成は後に後醍醐天皇に仕える武将として活躍しています ちなみに多聞は正成の幼名の多聞丸が元になっていて、多聞は毘沙門天の別名である多聞天が元になっていると思われます 毘沙門天といえば四天王の一人で武神ですね ここらへん女神転生シリーズ好きな私さんはうきうきしてきます 八条院が嫌ったのも、女郎花が屍の匂いを嗅ぎ取ったのも納得です
私の父・京極為兼は流罪となった土佐から帰ることなく亡くなっています 園の樹木となり生きて帰ることができなかったという話運びとも一致しますね
私の兄、喜賀丸についてはよくわかりませんでしたが、後の歴史に名前が残っていない事を考えると、作中で亡くなるのも納得です… 橘入道と、自分の名前に多聞の姓の一文字を入れていたことを思うと、心優しい方だったのかなぁと思います
卯丿花と撫子は、藤原範子、兼子と思われます 姉妹で後鳥羽上皇の乳母を務めるなど、仲の良い姉妹だったのかなと思います ただ、この姉妹は源平の時代の人で、後醍醐天皇の頃には既に亡くなっている方々なんですよね… 先輩園丁ということで、早い段階で園に連れてこられ、長い時を過ごしていたのでしょう…
物語の後、二人は元の時代に戻ったのでしょうかね…それとも今の時代には存在できず消えてしまったのか…タイムリープしたまま生きることになるのか…
そして、「私」だけは史実に存在しない人物なんですね ここのあたり色々考える余地がありそうです
墾田永年私財法!墾田永年私財法!!
— ゆう (@yuuyuuuyuuu) 2019年4月19日
多聞と女郎花のアンコールも可愛らしくて素敵だったんだよ〜 劇中と違って、穏やかに2つの匂いを歌い上げる2人が可愛くて可愛くて可愛くて…! ほよほよしてる山口さんを見守りフォローする吉高くんができた子でな…!
— ゆう (@yuuyuuuyuuu) 2019年4月19日
ダイジェスト公開
アミューズさんによるダイジェスト映像が公開されました。すでにご覧になった方にも、これからご覧になる方にも『花園 HANAZONO』の香りをお届けします! https://t.co/Fub8eTorEh
— 地下空港 (@ugaugaugauga) 2019年4月16日
溝口琢矢:ミュージカル「花園 HANAZONO」ゲネプロダイジェスト
※花園考察
※私的解釈を多分に含みます
文章力が足りない…伝わる気がしない…
わたしが私から感じるものは圧倒的な強さと正しさなんですよ 信じる道を迷いなく突き進み、間違いも迷いも断じて正し、素直に涙を流す姿は少し怖さを感じるほど
私とは何なのか考えた結果、1つ思ったのが、私とは「真の自分」だったのではないかということ
この作品は、親子の関係や格差など現代の社会を思わせるメッセージが沢山つめこまれていますが、わたしが強く感じたのは「同調圧力」と「仮面」でした 園の中では八条院を中心として集団に属する全員が強制的に同調させられています 個人は園丁ネームをつけられて仮面をつけさせられ、仮面をつける前の本当の自分を見失って、雁字搦めになって生きている、現代だと会社だったり友達付き合いだったり、集団に属するとよくある光景です
そんな中で、自分を見失った竜胆に気付きを与えるのが私です 匂い立つ心のままに、私の歌がきっかけで竜胆は少しづつ仮面をつけている自分に違和感や疑問を持つことになります
私は竜胆の本心や本能にあたるものだと思うのです 心の赴くままだからこそ、圧倒的に強く正しい そして私と常に一緒にいる廉は理性です 本能があるからこそ、それを制御する理性が生まれます
竜胆が私を気にするのは、見失っていた自分の本心だから 私が竜胆のそばに居たいのは、仮面をつけて自分から離れていった自分自身だから
二人の間にあるのは恋愛感情ではなく、同調圧力により分かれた一人の人が1つに戻りたいと願う欲求だったんじゃないかと思うのです
唇を合わせ心を通わせることで竜胆は自分自身の本心を得て、花を抜くことで仮面を脱ぎ捨てて同調を強いられてきた1つの集団から旅立ち、富小路に戻ります 本当の自分への回帰、これが本作のラストシーンなんじゃないかと思います
集団の中で自分の意見や意思を貫く事ってすごく難しいですよね それを取り戻す事は、竜胆にとっては夢のような事なのではないのかなぁ そう思うと、ラストナンバーの歌詞には別の意味合いを感じたりたりします…
ところで、冒頭のセリフについても考えてたんですよね これから語るのはほかでもないあなたのこと、と言って、私と竜胆は同じ動作で、こちら側とあちら側から根を断ち切り物語がはじまります これは、そのセリフのまま、これから語るのはひとつの物語ではあるけど、その実はあなた自身についてのお話、あなたへのメッセージなんだというこの作品の意思表示なんだと思います
この世界の誰もが竜胆で、誰もが八条院領のような過度の同調を求める現実の中で、誰もが仮面を被り、周囲に合わせて生きている けれど、誰もが心のうちに心のままの自分がいることを思い出して、自分の望む道を進んでいってほしい
わたしはこの作品からそんなメッセージを受け取りました
うーんもうちょっと作文が上手ければいいんだけど、私のスキルではこれが限界です 読んでる方に伝わる気がしないー!! 歴史の理解も含めて今回で私さんの知的レベルがバレた気もしますが、まあ良しとします笑
私なりの解釈ができたところで、今日は千秋楽 泣いても笑ってもラスト一回! 楽しみましょう!!
観劇4回目 千秋楽
というわけで花園千秋楽おめでとうございます!
— ゆう (@yuuyuuuyuuu) 2019年4月20日
ふせったとお友達な楽しい日々でした笑 いろんな方の感想や考察を見るの本当に楽しかったー!!! 終わってしまうのが寂しいなぁ
— ゆう (@yuuyuuuyuuu) 2019年4月20日
わたしはわたしが納得できる解釈ができたので、後は今日の公演に挑むのみです
— ゆう (@yuuyuuuyuuu) 2019年4月20日
千秋楽終了
【✨花園💐閉園✨】
— 地下空港 (@ugaugaugauga) 2019年4月21日
遂に新作ミュージカル『花園 HANAZONO』、本日の千秋楽をもって大盛況の中、幕を下すことが出来ました!🌺 ご来場、応援下さった皆々さま、キャスト・スタッフ、関係者さま、座・高円寺の皆さまに、心より御礼申し上げます。🌕🍶 咲き乱れたこの花園、どうぞお忘れなきよう。💠✨ pic.twitter.com/yEDP820yWX
まさか竜胆様の墾田永年私財法を見られるなんて…キャスト・客席全員で花園を歌えるなんて…園丁は幸せ物でございます…!
— ゆう (@yuuyuuuyuuu) 2019年4月21日
ミュージカル花園、全公演お疲れ様でした! 何度も見て色々な角度から考えたくなる作品でした あ、ふせったで連日TL荒らしてすいませんでした笑
— ゆう (@yuuyuuuyuuu) 2019年4月21日
また後で纏めます!
そしてロスへ
竜胆の見た目年齢は20歳前後説を推したい でも富小路に戻ったあとはどうなるんだろうな…卯ノ花と撫子もだけど、こっちも気になる 突然老けたりするんだろうか あああ竜胆様………
— ゆう (@yuuyuuuyuuu) 2019年4月21日
花園が終演した明日に来てしまった 今回は幸いな事に初日と楽含め複数回見られたんだけど、作品から受け取ったものを持ち帰って考えてまた劇場に向かって…ほんっとうに楽しかったなぁ 春の思い出がまた一つ増えました
— ゆう (@yuuyuuuyuuu) 2019年4月21日
八条院の根はネットワークを模していて、Webネットワークの意味合いも持つんだろうなー全国の荘園に瞬時に司令を下せるし、とは思っていたけど、ふと終盤の竜胆の勅命がまたたく間に広がるシーン、あれはいわゆる「バズる」ってやつだと気づいたら吹き出しそうになった 竜胆様の勅命がバズったぞ!笑
— ゆう (@yuuyuuuyuuu) 2019年4月22日
ちょwwおまwww有名人じゃんwwwwってリプが飛ぶやつ笑
— ゆう (@yuuyuuuyuuu) 2019年4月22日
まあそれは置いておいても、webネットワーク上の集団意識の形成や情報のバイアスについても考えさせられるなぁと思ったり
— ゆう (@yuuyuuuyuuu) 2019年4月22日
花園の舞台の入りがとっても好きなんだけど、フォロワーさんが言ってたオケのチューニングみたいっていうの思い出してそりゃ好きだわってなった 基準音にどんどん音が重なって纏まって1つになっていくあの時間すごく好き
— ゆう (@yuuyuuuyuuu) 2019年4月22日
吹奏楽部的には竜胆様の歌声はオーボエ 凛として一本筋の通った音
— ゆう (@yuuyuuuyuuu) 2019年4月22日
女郎花はフルートっぽいなぁ
— ゆう (@yuuyuuuyuuu) 2019年4月22日
私が実在していたとして…物語の後は、花園の全てを記憶したまま、全てを忘れた富小路を見守りながら、時折気持ちが通じた時の事を思い返して過ごすんだろうなぁ… これも、少し切ない良い余韻ですね…
— ゆう (@yuuyuuuyuuu) 2019年4月22日
「私」が実在していたという話を聞きました。
花園、上手から見てたから右目から一筋流れ落ちる涙が記憶のどこにもなくてハンカチ噛んでる
— ゆう (@yuuyuuuyuuu) 2019年4月23日
匂いー立つー
— ゆう (@yuuyuuuyuuu) 2019年4月24日
勅命、「我が名は竜胆」って名乗ってるんだよね 富小路じゃなくて あの瞬間、竜胆が天皇になって八条院の悲願は叶ったんだよな 八条院の願う内容ではなかったけれども 親離れ、にも見える
— ゆう (@yuuyuuuyuuu) 2019年4月24日
勅命がバズったwとか散々言ってましたが、いろんな意味に捉えられるシーンでもありました
— ゆう (@yuuyuuuyuuu) 2019年4月24日
ブログとかに纏めた方がいいんかな
— ゆう (@yuuyuuuyuuu) 2019年4月24日
結局まとめることになりました。
作・演出、出演者の皆様へ
皆様への想いが溢れすぎて一人ひとりへのメッセージを投下したので、併せて残しておきます。直接言えたりお手紙を出したら良いのでしょうけど、勇気がなくて。また他の作品で皆様と再会できたら良いなと思います。
ミュージカル花園、全10公演お疲れ様でした! とても素晴らしい作品で、伊藤さんを始め演者の方々にお礼を言って回りたかったんですが勇気がなくて声をかけられず…かといってお手紙を書くのも苦手でして… ということで感謝の気持ちをTwitterの海に解き放ちます! ありがとうございました!#花園
— ゆう (@yuuyuuuyuuu) 2019年4月23日
・作、演出 伊藤靖朗さん
— ゆう (@yuuyuuuyuuu) 2019年4月23日
素晴らしい作品をありがとうございました!
実は初見では歴史背景がわからずに混乱して物語の筋書きさえも理解できなかったのですが、歴史背景を知ってから見ると、説明が必要な個所は語りを入れ、人物間の関連や心情はしぐさや目線など細やかな演出で察することができ、
とても丁寧に物語を構築されている事がわかりました。実際の歴史とのリンクも大変興味深く、史実と物語で1つのパズルを作っているようでした。
— ゆう (@yuuyuuuyuuu) 2019年4月23日
物語で語られるところと語られないところの線引きが明確だからこそ、公には語られない作品のテーマやメッセージに焦点が当たり、
作品を受け取る側の感じ方次第で作品の意味合いが変化するという今までに経験したことのない体験をしました。きっとすべて伊藤さんの狙い通りで、手のひらの上でころがされているのだと思います。
— ゆう (@yuuyuuuyuuu) 2019年4月23日
舞台づくりについては詳しくありませんが、
舞台装置・照明・音楽・音響など全てに作り手の意識が行き届いていて、客席を含む劇場の空間全体が別世界のようでした。特に照明が美しく幻想的で、作品世界の空気がまさに匂い立つようでした。あまりに美しく、公演DVDはDVDではなくBDに変更していただきたいくらいです!
— ゆう (@yuuyuuuyuuu) 2019年4月23日
・竜胆役 溝口琢矢さん
— ゆう (@yuuyuuuyuuu) 2019年4月23日
ご贔屓さんです。1作品ごとに驚くほど磨かれていく姿を見られる事が、この上なく幸せです。あ、これ心のままに書くと恥ずかしいやつですね…?笑 いつも素敵な作品に出会わせてくれて、感謝してもしきれません。これからもついていきますよー!
・八条院役 悠未ひろさん
— ゆう (@yuuyuuuyuuu) 2019年4月23日
大変美しゅうございました。八条院様が舞うたび見とれておりました。
八条院様を園を統べる強く気高い女性というだけではなく、寂しさ弱さ、そして懐の深さと優しさを併せ持つ、泥臭いほど人間らしい人物として演じてらっしゃって、終盤はすっかり感情移入しておりました。
ラストシーンで穏やかに微笑む姿は本当に美しかったです。ありがとうございました。
— ゆう (@yuuyuuuyuuu) 2019年4月23日
・私役 田代絵麻さん
— ゆう (@yuuyuuuyuuu) 2019年4月23日
「私」は竜胆にとっての希望に見えました。そう見えたのは絵麻さんの力強いお芝居と歌があったからだと思います。ストーリーテラーも兼ねていらっしゃって、語りかけるように話していただいて本当に助かりました。「私」がいなかったら私は花園の世界で迷子になっていました。
・廉役 鎹さやかさん
— ゆう (@yuuyuuuyuuu) 2019年4月23日
私は廉さんが大好きです!! 廉さんは侍女ですが、「私」を諌め助ける親友のようにも見えました。命がけですよ、のところで「私」への深い想いを感じて、私は毎回泣きそうになっていました…!
現実的に物事を見ている廉さんがいてくれたから、素直に物語を受け取ることができたところもありました。ありがとうございました!
— ゆう (@yuuyuuuyuuu) 2019年4月23日
・後醍醐役 野田孝之輔さん
— ゆう (@yuuyuuuyuuu) 2019年4月23日
後醍醐天皇の含み笑いが好きです。いかにも企んでるような笑 天皇として振る舞っているときは抜群の貫禄があるのに、時折普通の人らしい言動をされている時があり、人となりが見えたようでほっこりしていました。憎めない悪役、とても素敵でした!
・文観役 酒井良太さん
— ゆう (@yuuyuuuyuuu) 2019年4月23日
文観、狡猾なのに全然憎めない愛される存在で好きでした。高速ラップお見事でした!一度最後の決めポーズのど真ん前の席に一度座ったのですが、めっちゃカッコ良かったです!
・健御前役 大塚由祈子さん
— ゆう (@yuuyuuuyuuu) 2019年4月23日
八条院を支え仕える姿と女郎花に向ける優しいまなざしがとても素敵でした。八条院への忠誠と女郎花への思いで板ばさみになるところは、見ている側もとても辛かったです。最後の、這い蹲り女郎花の元に向かう姿にいつも胸が苦しくなりました…
開演前のアップで踊ってらっしゃる姿が素敵で、踊る姿ももっと拝見したいなぁと思いました!
— ゆう (@yuuyuuuyuuu) 2019年4月23日
・女郎花役 山口実紗さん
— ゆう (@yuuyuuuyuuu) 2019年4月23日
女郎花、不思議だけれども可憐で大好きです!
人ではない難しい役だったと思いますが、山口さんの魅力も相まってとっても素敵でした。スタオベに驚く姿がとても可愛らしくてキュンとしました。鈴が鳴るような、軽やかな歌声としなやかなダンスが好きです。
・入道役 柳生拓哉さん
— ゆう (@yuuyuuuyuuu) 2019年4月23日
私が物語の中にぐっと一歩踏み込むタイミングがありまして、それが入道が多聞に名前や出自などの疑問をぶつけるシーンでした。人間らしい戸惑いの感情を感じて、幻想的な物語世界に現実感が伴い、物語中の人々の感情が現実のように思えるきっかけになっていました。
多聞や妹に向けた優しいまなざしが素敵でした。ありがとうございました。
— ゆう (@yuuyuuuyuuu) 2019年4月23日
・多聞役 吉高志音さん
— ゆう (@yuuyuuuyuuu) 2019年4月23日
お芝居も歌も目も真っ直ぐで素直で、きっとご本人も強い眼差しでまっすぐ前を見据えている方なのだろうと思いました。これからのご活躍が楽しみです。女郎花への思いが可愛らしくて、殺陣の動きも思い切りがあって好きでした。
リューンでもどうぞよろしくお願いいたします!
・卯ノ花役、撫子役 長尾愛さん、山﨑里紗さん
— ゆう (@yuuyuuuyuuu) 2019年4月23日
私は卯ノ花と撫子の今後がとても気になります……!園を出た後どうなったのか…ちゃんと帰ることが出来たのでしょうか…
八条院に操られつつも、しっかり先輩してるお二人が頼もしかったです。
・紅役、井草役、繁縷役 徳岡明さん、白井安美さん、萩原優奈さん
— ゆう (@yuuyuuuyuuu) 2019年4月23日
味噌漬けのくだりが本当に好きです!笑 八条院の実を捨てたり証文を破り捨てるシーンで、最後は一人ひとりの人の意思が何よりも強いのだなと思いました。
徳岡さんの美しいソプラノ、白井さんの力強いダンス、荻原さんのお芝居が印象に残りました。白井さんの豆知識ツイート、時代を掴むのに本当に役に立ちました…! ありがとうございました!
— ゆう (@yuuyuuuyuuu) 2019年4月23日
おしまい。素敵な作品をありがとうございました! DVDが届く日を楽しみにしています。
「さくら色 オカンの嫁入り」
記憶を掘り起こしていると、すごくここが良かったのにどう良かったのか思い出せない…!ということが多くて、自分の記憶力の無さに泣きそうです。「自分」が感じた感覚は覚えているんだけど「作品」がどうだったかは曖昧で…時間が経ってから記録するのって難しい。
そんなわけで、いくつか過去作品の振り返りをしたいと思います。これ以上忘れてたまるか。
「さくら色 オカンの嫁入り」
再演されるということで見に行きました。
原作は咲乃月音さんの小説で、宮崎あおい・大竹しのぶ主演で映画化もされています。
舞台としても2010年の初演から再演を重ねています。今回はプレビュー公演、大阪公演、東京公演、四国公演、長野公演がありました。
前回の興行は行けなかったのですが、興行期間中の溝口琢矢氏のご当地飯テロ・スイーツテロ・アイステロの被害に遭いまして、くそ…うまそうじゃねーか…楽しそうじゃねーか……!と、見に行けない自分と日々戦ってワナワナしておりました。
念願の観劇です。
キャストの方々のお名前を見ると錚々たる経歴をお持ちの実力派ばかり。
みぞたく、こと、溝口琢矢くんのお芝居をしっかり見るのは仮面ライダー以来で、舞台で見るのは初めて。
このキャストのみなさんの中で、齢21歳のみぞたくがどんなお芝居をするのか、とっても気になります。
さくら色オカンの嫁入り@博品館劇場 2017/2/15 東京公演千穐楽。
原作未読、映画DVDのパッケージ裏のみ見た状態で、 1回のみの観劇です。
・あらすじ(公式サイトより)
――ある日、酔っぱらったオカンが若い男を拾ってきた。
「今夜はね、おみやげあんねん。」
「分かった分かった、明日いただきます。」
「あかん、ナマモノやから、あかん」
……どちらさん?
「オカンな、この人と、結婚しよ思うてんねん」
――え?
テカテカの、いかにも安ものの真っ赤なシャツに今どきリーゼント頭の捨て男(研二)を連れてきたオカン。
強烈なその男の登場は、オカンと娘・月子、オカンの過去を知る隣人・サク婆、愛犬・ハチへと波紋を広げ、3人と1匹の穏やかな日常を静かに変えていく。
そして板前だった祖父・服部の血を引く研二の作る温かい料理。それはオカンと月子をとりまく人々の心を徐々に溶かしていき、さくら咲く春に本当の笑顔を届けることに!
・キャスト
研二…佐藤アツヒロ
陽子…熊谷真実
月子…荘田由紀
ハチ…溝口琢矢
街金屋/男…宮澤寿
服部…島田順司
サク婆…正司花江
・全体として
とても質の良い作品でした。
そんなたくさんの作品を見ているわけではないですが、若手俳優を中心に作品を選んでいると、若さ特有の不完全さや不安定さ、勢いや熱さを感じる作品が多くなりがちです。
また、今まで見てきた作品の傾向としても、特殊な舞台装置だったり、独創的な演出だったり。私が見てきたものはそういったものが多かったのです。
言うなれば、新規オープンの創作料理屋のような。
または有名プロデューサーがプロデュースするコース料理のような。
そんな中でこの作品は、折に触れて通いたくなる小料理屋のようでした。
良い食材を、こだわりの調味料を使って、丁寧かつシンプルに調理してくれる。
食べるとホッと安心するようなかぼちゃの煮つけやお味噌汁を出してくれるような。
ストーリーとしては事前に想像していた以上の事は起こらなかったし、派手な演出もありません。
ただただ丁寧な作りで、実力のある役者が丁寧に演じてくれる。全てが必要で、全てが十分。
そして、サクラの季節が来るたびにみんなに会いたくなる、そんな作品でした。
再演を重ねているのも納得です。私もまた彼らと一緒にさくらを見たい。
オカンと娘の月子と犬のハチと、オカンが再婚相手として連れてきた捨て男と、母娘を見守る隣のサク婆の、互いを大切に想いあう話。
月子は過去のトラウマが原因で家から出られなくなっています。劇中で数回、トラウマの原因の場面が繰り返されるのですが、まさにフラッシュバックでそのたびに心が締め付けられました。
そんな月子を見守る明るくて元気なオカンがある日突然家に男を連れてきて、オカンはこの男と再婚すると宣言し、男を家に住まわせます。
過去のトラウマから男を拒絶する月子ですが、オカンを、自分を、ハチを家族のように大切にする捨て男の姿を見て少しづつ心がほどけていきます。
終盤になり、オカンが捨て男との再婚を決めた理由、捨て男の過去とオカンとの結婚を決意した理由、オカンの娘への想いが明らかになります。
みんながそれぞれ辛い思いを抱えて、それでも大切な誰かを想い、誰かのために懸命になる。
そして月子も、オカンも、捨て男も、少しづつ家族になっていく、こころ温まる話でした。
当然ですが、本当にみなさんお芝居が上手でした。
特に服部役の島田順司さんとサク婆役の正司花江さんの貫録が見事で、最年少のみぞたくも他のキャストに全く引けを取ることなく堂々としていて立派でした。
みなさん年齢はばらばらですが、みんな対等な役者仲間という雰囲気を感じて、成熟したカンパニーという印象を受けました。
・役者 溝口琢矢について
彼はすごい役者だった、この一言に尽きます。
こんなにできる人なんだ…!と心底驚きました。
この作品での役どころは「犬」です。
犬。
名前はハチ。首輪とリボンをつけてます。ワンと鳴きます。散歩が大好きです。
でもただの犬じゃありません。時々誰も見ていないところでこっそり2足歩行をしたり、人間の言葉でこれまでの経緯や自身の心情を話してくれます。
オカンとねえちゃん(月子)を一番近くで見守り、寄り添っている家族です。
愛らしく作品の清涼剤のような役柄ですが、同時にストーリーテラー、そして重要な場面の引き締め役も請け負います。
これが、犬にしか見えないんです。本当に。
いや、そこにいるのは溝口琢矢なんですけど、「犬」として居る場面は本当に犬なんです。
私、犬を飼っていたので犬の仕草はよくわかるんですが、たとえば、
気だるそうに寝そべりながら、音と目線で周りの様子を把握しているところとか、
興味がない時は何となく背を向けて丸まって寝転がったりとか、
追い抜きざまに体をすり寄せて上目使いで顔を見上げてくるところとか、
さんぽいくよ!といった途端にぱああっと目が輝いてはしゃぎだすところとか、
遊んでいるときのきらきらはふはふしているところとか、
気になるものがあったら様子をうかがうようにそーっと近づいて行って、前足でつんつんして何か探っているところとか、
びっくりして猛ダッシュで逃げて、頭を低くして耳としっぽを伏せて、目線で様子をうかがうところとか。
本当に特徴をよくつかんでいて、犬にしか、見えないんです。
人間が犬にしか見えないって、ちょっとやそっとじゃできないですよ!
ましてや彼は犬猫を飼ったことはないとのこと。どういうことなんだ。
動きも犬でした。彼にかかる重力は私たちの半分なのか?と思うほど身軽で機敏。跳躍力もすごい。
ボールが跳ねるように走ったと思えば、のそのそと歩いたり。やはり犬。
一方、時々見せる2足歩行+語りの人間モードの場面では、きらきらとした少年の表情を見せてくれます。
ねえちゃんと仲の良い弟という感じで、オカンのこと、ねえちゃんのこと、自分のことを弾むように話してくれます。
犬モードの時と人間モードの時で、目が全然違うのが印象に残りました。
犬モードの時は本当に朴訥とした犬の目をしているんですもの。
人間モードに切り替わったときの溢れ出る目の輝きにあてられそうになりました。
本当に驚くほどの役の作りこみ具合でした。
役者といってもいろいろなアプローチがあると思いますが、彼は限りなく職人に近い印象です。
脚本を、役を、演出を十分に理解して、外面内面全てを緻密に作り上げていく、凄まじい職人魂を感じました。
そんなに緻密に作りあげているのに、彼自身はすごくフラットなんですよね。
きっと、役の作りこみは彼にとっては当然のことで、作りこんだ役をもっていかに作品を魅力的にするか。そういった俯瞰から見た作品全体としての表現を重要視しているような気がします。
バランス感覚も良いんでしょうね。ちょうどいい。主張するところもしないところも、絶妙なさじ加減です。
役の作りこみのほか、彼はすごいなと感心したのが、声の表現力でした。
特段大きな声を出しているようには感じないのですが、よく通る声質でセリフがとっても聞き取りやすい。
そして、ほんの少しの感情の機敏を「音」として繊細に表現していることに驚きました。
1か所、この作品を見ていて泣きそうになった個所があります。
それは、誰にもわかってもらえずに苦しんでいるねえちゃんを想ってハチが静かに独白するシーンで、ねえちゃん、ぼく知ってるよ、と語りだすところ。
この、ねえちゃん、の音、特に最後の「ん」の音が、こわれそうなくらいに繊細で、細かく震えていて。
言葉を理解する前に音が直接心に届いて、音の震えが体と共鳴して、反射的に涙が出てきてしまいました。切ない。切なすぎる。ハチいいこ。
(すいません音色で泣けるタイプの人間です。理解しがたいと思いますすいません。。)
役によって声色を変えることは役者であればある程度出来ると思いますが、ピンポイントで音色を意識してコントロールできるのであれば、すごい才能だと思います。
事務所の先輩・神木隆之介くんのような声のお仕事もやってみてほしいと強く思いました。
さらっと思い返すつもりがずいぶんと長くなって自分でも驚いています。
最後に、悶そうなくらい可愛かったハチのシーンを書きなぐって終わります。もっとたくさんあったのに思い出せない…くやしい…
方南ぐみ特別公演「片想い」
「2.5次元アイドル応援プロジェクト」改め「5次元アイドル応援プロジェクト ドリフェス!」のオーディションで合格し、芸能活動を開始した正木郁くん。
ドリフェス!の正木郁as沢村千弦としての声のお芝居と3次元アイドルとしての活動のみ行っていた彼。
そんな彼がドリフェス!を離れて初めて経験するお仕事、しかも舞台ということで、これは行かねばならんだろう!と見に行きました。
方南ぐみ企画公演「片想い」。2017/8/3 11:00~ 1回のみの観劇です。
千穐楽まで全力で駆け抜けて下さい。もっともっとよくなっていますように。
・全体として
舞台全体の感想としては、よい話、だけれども、少し残念なところあり、かな。
実際にあった出来事をベースにしているということでリアリティがあるのかと思っていたけど、どちらかというとファンタジー寄りの印象を受けました。
あえてリアリティを入れすぎないようにしているのかと思う。
先日、同じ方南ぐみの「あたっくNo.1」(これも実際にあった出来事がベース)を見たのでそれとの比較になるけれど、「あたっくNo.1」では死と隣り合わせな彼らの置かれる状況と心情が生々しいほどの現実味を帯びていて、切なく苦しい物語でした。
「片想い」では、戦時中の最前線ではないが空襲や徴兵におびえるシーンがあります。が、そこまで緊迫感はなく、大円団でした。
この2作品は対の関係になっていて、辛く切ない「あたっくNo.1」に対して、「片想い」は優しく温かい物語にするべく現実味を抑えているのではないかなと思います。
それを良しとするかどうかは観る人に委ねられると思うけど、あたっくと対になっていると思えばこの作品の有り方としてこれで良いのだろうなと個人的には思いました。
ところどころに戦争の痛みを感じる、心温まるよい話、でした。
最後に大円団を迎えたときは、心からよかったねと思いました。
ただ、全体としてぼんやりとした印象を受けたのも事実。
ストーリーに現実味が少なくエッジが効いていない分、各キャラクターをもっと掘り下げるか、際立たせるかしてほしかった。
具体的には、動物園側のメインキャラクターで、もう少しぐいっと存在を主張する人がいればよかったな。
園長役の岡森さん1人にコメディもシリアスも委ねてしまっているように見えたから、もう数人で役割を分散できればより良かったと思う。
具体的には岡森さん以外の動物園側のキャラクターがあと1歩づつ、さらにIZAMさんと櫻井くんがもう5歩づつ存在を主張してほしかった。
そうすると、いろいろな人の「片想い」が際立って、よい塩梅の群像劇になったんじゃないかな。
・役者 正木郁について
彼は本当にこれが初舞台なのだろうかと思うほど、いいお芝居をしていて本当に本当に驚きました。
彼の役は、作中で人物の背景が語られる、とても筋の通った役でした。
その筋の通った役を、筋の通った演技で魅せてくれた。
役の背景を意識した表情も、方言混じりの口調も、普段の彼では絶対にしない仕草や立ち振る舞いも
きっちり作っていた印象を受けました。
そして、人前でそれを演じていても、無理がなく自然。動きやセリフに硬さがない。これがすごい。初舞台ですよ!
声についても、慣れない稽古で潰れているし、客席まで届くか心配していました。
だけど実際見てみるとそんなことない。役にすごく合っているし、しっかり客席にも届いていました。
(今回の舞台はマイクなしです)
彼の地声を少しつぶした感じの声色で、役の口調とも相まってよかった。
まあ、声が潰れていない状態で声色を作れるのが一番良いですがね。
若手キャストの中でも声が潰れていない方だったので、潰さないように、あるいは潰れた声を治すように、出来るところまで頑張ったのかな、と思います。
ボイトレしようボイトレ。
彼の声は少しかすれてざらざらしているんだけど、独特な甘さと色気を含んでいて、まろやかにトーンが揃っている珍しい音色でとても好きです。面白い音だなぁ。
あとね、失礼を承知で書きますが、
私、彼は舞台で演じるにあたり、自分の殻を打ち破るのが難しいタイプなんじゃないかと思っていたんです。
それは、彼が私たちに見せる姿をいつも完璧に作ってコントロールしているから。本当の自分を見せられないタイプなんじゃないかと思っていました。そしてそれは、舞台で役を演じるに当たり大変な障害になるんじゃないかと。
だけど全くの見当違いでした。
自分を見せられないのではなく、仕事の場だから、私たちには見せていないだけ。それだけ。
彼はただ、その場に最もふさわしい姿で居られる、居続けられる、聡い人でした。
たまたまカーテンコールで彼が挨拶する回に入ったのですが、先輩役者にもたくさんの観客にも初めての状況にも何一つ臆する事なく、俳優・正木郁としての振る舞いで、しっかりと想いを言葉にして伝えてくれて、さらに笑いまでかっさらっていきました。
本当にすごい。どんな強い心臓なんだろう。
物怖じせず、度胸・根性があり、賢く、聡い人。これからどんな役者になっていくのか、その成長をこれからも追いたいと強く思いました。
初演は櫻井くんの役を戸谷公人氏が演じてたそうで、こちらも見たかったなぁ。
大切な時間をのこしておくために
元々本読まない、文章書かない、そんな時間があるなら音楽を聞くタイプの人間です。
考えるより感じろ、そんなタイプの人間です。
文章書くのはとっても苦手です。感覚を文書にできません。あの感じ、どう書いたらいいの?
でも、
記憶の中にあるたいせつな時間は少しづつ薄れていってしまう。
どうにかして繋ぎ止めておきたい。
なので、拙いながらも、文章で残しておく事にしました。